
10月29日、辻真一・甲京分教会長(ひとり親家庭・ヤングケアラー家庭支援「おかえり 食堂」代表)を講師に迎えて「福祉部・里親会合同研修会」を開催し、里親および支部福祉担当者24名、スタッフ6名が受講した。
午前中の辻先生の講義では、児童虐待件数は年々増加し、小・中高生の自殺者が初めて500人を超え、ひとり親家庭の貧困、それに相まってのヤングケアラーの増加など、子供・若者の置かれている現状を確認することができました。その上で、不登校児童数は35万人に上り、中高生になると急増すること、高校生の大半は引きこもってしまい、ニート化してしまうことを知りました。続いて、不登校の子に対して①親がやってはいけないこと ②できればやらないほうがいいこと ③親がやるべきこと―など、その対応についての基本的な考え方に加え、親子間のコミュニケーションを充実させるトレーニングによる信頼関係の構築が大切であることを学びました。
午後からは「これからのお道の養育について」をテーマにグループワークを行いました。各班から「教会にいてくれるだけでその子はたすかる」「こどもおぢばかえりなど変わらず喜んで参加している」「教会行事は希望者だけ参加させている」などの発表があり、今の状況を前向きに捉えて「人の子を預かって育ててやる程の大きなたすけはない」(逸話篇86「大きなたすけ」)とのお言葉を頼りに、ひのきしんになお一層励まれることを確信いたしました。(報告 永松武久)