4/19~/21にかけて、福島県・いわき市 猪苗代、宮城県・名取 東松島 石巻湾方面を視察。
福島では、福島第一原発事故による放射能漏れによって、4/22時点で、同原発から20㎞圏内を原則として立入禁止する「警戒区域」となった。その楢葉地区に隣接する広野地区へ入り、6号線沿いより海岸地域一帯(末続・久ノ浜・四ツ倉)を視察。広野駅前通り一帯は誰もいない、まさにゴ-ストタウン状態。海岸に至る道路は寸断され、周辺は瓦礫が点在している。又、いわき市の東、浜通り海岸線一帯、塩屋﨑灯台周辺地域は、津波によって壊滅的な被害をうけている。特に平薄磯地区は大半が壊滅状態。
更には、宮城県に向かう。津波被害をうけた仙台空港周辺一帯は、ガレキが点在し、空港では全日空・日本航空(羽田-仙台)のみが運航再開されているが、非常に狭く暗い空間での運航営業となっている。近々(仙台-伊丹)も再開されるとのこと。
更に、津波被害の甚大な名取地区へと向かう。被災状況を目の当たりにして言葉も出ない。そして最も壊滅的な、若林・荒浜地区へは今も立入禁止となっている。そこから北へと向かい、多賀城から松島を抜けて、東松島市へ入る。石巻湾沿いを走り、「航空自衛隊松島基地」の手前まで入る。ここも津波によって防風林の殆どがなぎ倒されている。自衛隊員による懸命なガレキ撤去作業が行われている。
今、本教の支援活動は、刻々と変わる現地の要請に応える形で進められている。今回の視察を通して、はかり知れない自然の脅威を思い知るとともに、生かされている使命感を痛感した。今後、復旧・生活再建・インフラ整備にはどれほどの時間がかかるのか・・。
しかしながら、その向こうには、新しい東北の再生が、更には日本の再生が世界から注目される日が必ず訪れると信じ、被災地の方々が元気を取り戻される事を祈念し、我々福岡教区として、いささかでもお役にたちたいと念じ被災地報告と致します。
天理教福岡教区「災害対策委員会」委員長 内田 陽
平成23年4月22日
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