午前9時30分。今日はDさんに同行。最初は、社会福祉法人「ワークフォロー大槌」(就労継続支援B型)へ向かった。これは私の希望を受け入れてもらった訪問だ。精神に障がいのある方への事業所である。
所長さんと面談させていただいた。幸いに津波や地震の被害はなかったそうだ。EMぼかし堆肥(肥料)や部品のネジ差しなどの作業に取り組んでいる。通所は12名。抱えているいろいろな状況は、我が地元のみやま市でも、同じような悩みや状況が重なるところが多かった。今後の参考にさせてもらい、次の仮設住宅訪問へと向かい、支援活動を続けた。
昼食を済ませると、午後1時より、役場において、緊急でケア会議をするとのことで同席を求められ出席させてもらった。
ある精神的な障がいを持つ方への、仮設住宅での生活支援への対応についてである。
福祉課の係長、担当者、生活相談員とのケア会議は、ある方向を決定し、取り組んでいくことが決まった。特に意見を申し上げる立場でないのに、相談支援専門員として出席を求められたことに対して、感謝しお礼を申し上げた。この支援事業に参加できたことは、こんな私にも有意義な時間を与えてくれた。
会議終了後、Dさんと一緒に仮設住宅に向かった。この訪問で問題提起が目立ったのは、被災者の「足の確保」だった。移動手段としてバスの導入が求められているが、まだ十分な対応ができていない。辛うじて、その隙間を埋めようと、あるボランティア団体が取り組んでいた。求められている支援にどう取り組んでいくか、まだまだ課題がいっぱいのようだ。
嬉しいことがあった。仮設住宅を訪問していると、先日参加した「お茶っこ会」で一緒に歌ったおばあちゃんに出会った。「この前は楽しかった。ありがとう」と笑顔で声をかけてくれた。「お世話になりました」と心よりお礼を申し上げた。この事業に参加できたことを改めて感謝した。こんな出会いがちゃんと準備されている。やっぱり生きていなくっちゃ。生かされている喜びと、そして出会いに感謝。
みやま市在住
天理教幸若分教会 会長
平成23年11月5日から9日まで、福岡県消防防災課の要請により出動となった天理教福岡教区災救隊(災害救援ひのきしん隊)第1班と共に岩手県大槌町へ。現地では生活相談員として活動。