ー金銭に関する事情だすけー
~多重債務を考える~
講師
杉岡 信宏 氏
(ひのきしんスクール運営委員)
田中 久敏 氏
(弁護士・あおば総合法律事務所)
本田 隆文 氏
(西海部属玉名分教会・みなみのせき布教所長)
■「ひのきしんとは」 杉岡 信宏 先生
「お道のひのきしん精神は日々常々、何事につけ、神様の恵を切に身に感じる時、感謝の喜びが、おのずからその態度や行いにあらわれる」ということを、私たち教内の者はいうに及ばず、外部講師の先生にも分かりやすい内容で改めてお話しされました。
■講義Ⅰ 「多重債務の実態と法律的対処」 田中 久敏 先生
取り分け、「利息制限法引き直しと過払い金の返還請求」、「任意整理のやり方」、「特定調停の意味」、「自己破産の手続きや不利益」など、多重債務に置かれた方の状況を法律的な解決方法をもとに、分かりやすく講義されました。また、先生の温厚な性格がにじみ出るようなユーモアを取り入れた話し方に、難しい法律の話にもかかわらず、所々で笑顔がこぼれる場面も多々ありました。
さらに、レジュメをはじめ資料なども10数枚に及び、忙しい中、私どもに貴重な時間を割いていただき、感謝の気持ちで満たされた講義となりました。
■講義Ⅱ 「金銭事情の心たすけ」 杉岡 信宏 先生
金銭事情を含めた事情だすけは、ますます多様化し、専門の知識が求められることも多々あることを、ご自身の借金事情から学んだ体験を用いて話され、受講者の感動を得ました。
さらに、ヤミ金に追われた青年が、過去の自分を受け入れるまでのエピソードを(少年本人の了解を得た上で)お話し下さり、教会の人たちだけではなく、少年を取り巻く家族や親戚をはじめ、多いときは30人から40人で「おつとめ」をつとめ、改めておつとめの大切さを認識した話にみな感動し、さらに、ネガティブな過去をポジティブな過去に切り替えることができる手段が「おたすけ」である、ということを改めて認識させていただきました。
■パネルディスカッション 「金銭に関する事情だすけのポイント」
司 会 杉岡 信宏 先生
パネリスト 田中 久敏 先生 本田 隆文 先生
まず、本田隆文先生は16人の住み込みの方々(16歳から95歳まで)と生活を共にし、発達障害、精神障害をはじめ、離婚したご夫婦など、複雑な人間関係の中、みんなで仲良くをモットーに日々を明るく元気に、勇んで通られているお話しで、会場の受講者の方々に感動を与えていただきました。
また、田中先生は弁護士のお立場から、本田先生はお道の立場からそれぞれ話され、杉岡先生の絶妙なタイミングの合いの手と、ご自身の経験話から終始感動と驚きの中、みな、満足の面持ちで講座を終了させていただきました。