4月21日~23日にかけて「災救隊九州ブロック訓練」が熊本県玉名市横島町で行なわれ、有明海旧干拓施設群の整備を行いました。
この施設群は、江戸時代以前から干拓事業が行われており、総延長約5kmに及ぶ堤防が続いています。明治時代中期から昭和42年の国営干拓潮止めまで約70年間にわたり、第一線の潮受堤防であり、全国に残る干拓施設の中でも、土木学上大変貴重な施設であるそうです。
作業内容は、その堤防上の雑木・笹竹の伐採搬出作業で、福岡教区隊からは31名、延べ70名が参加。全体では延べ393名が出動しました。
前日までのぐずついた天気とは一転して汗ばむような陽気に恵まれ、笹竹の密集した現場は重機が入ることができず、人海戦術での作業も思うように進まず苦戦しましたが、現地の保存会の方々が「自分の目の黒いうちに整備ができるとは・・・、本当に嬉しい・・・」と涙ぐみながらに語られ、喜んでいただくことができました。