先月4日の全体会議終了後に「ひのきしんの集い研修会」が行われました。
まず始めに教区長のあいさつがあり、「ひのきしんの集いは今年で14回目を迎えますが、ひのきしんを通して信仰を培い、親交を深め合うことが目的」と、ひのきしんの意義の在り方を述べられました。
引き続き、災救隊本部主事の吉澤清人先生より「災害時における宗教者の在り方」と題してご講話いただきました。
最初に、被災地で「必要な誰か」になること、どんなささいなことでも必要とされる人になることの重要性を強調するとともに、自身の熊本地震での体験を話されました。被災地で困っているのは被災者だけでないことを目視し、被災地に出動した災害救援ひのきしん隊の初動の行い、信仰者としての動きに心を打たれ、ひのきしん精神の在り方、ボランティアにはできない気づきや心配りを改めて先生自身が気づかれたこと、隊員の動きを見た社会福祉協議会の職員からの「救援活動に下心はないのですか」という質問に対して「下心はあります。この活動を見て素晴らしい団体だと思ってもらいたい。その地域に天理教の信者さんがいれば『やっぱり天理教はすごいね』と喜んでもらいたい」と、包み隠さず本音を語ったことをお話しくださいました。
続いて、被災地で一番大事にしていることは遥拝であり、自分たちは避けることのできない災害に駆けつける作業員ではなく、おたすけ人であると強調し、教祖より教えていただいたものをベースに底なしの手を添える心、相手に手を添える活動をするのがおたすけ人のすべきところと述べられました。最後に、教祖伝逸話篇111「朝、起こされるのと」の「陰でよく働き、人を褒めるは正直。聞いて行わないのは、その身が嘘になるで」というお言葉を、常に日々の生活において心に留めているとともに、被災地の現場においても、そのことを忘れずにひのきしん活動を展開していると締めくくられました。
実行委員長による閉会の辞では、熊本地震被災地へのブロックごとのひのきしんの実体験とともに、翌月に行われる「ひのきしんの集い」ブロック開催に向けて、ご恩報じを念頭に一人でも多くの参加が呼びかけられました。
研修会終了後は、お互いの親睦を深めながら、議員の方々や業者の方を交えて「ひのきしんの集い」本番に向けて士気を高める懇親会が、にぎやかに行われました。