第15回 ひのきしんの集い研修会開催 11/4

11月4日に西海大教会で開かれた「ひのきしんの集い研修会」には教会長夫妻ら293名が参加、中田表統領が講話された。

 

表統領講話(要約)

それぞれの活動を考える時、やはり大事なベースは教会だ。一つ一つの教会が、しっかりと力を発揮できるようにしていかなければならない。そのために系統を通しておぢばにつながる道筋があり、地域活動が教会の力になっていくのが本来だと思う。ただ世間から見れば、天理教の姿として映るのは教会と地域活動。お道を広げていこうと思うならば、そこを光らせることを見据えていただきたい。
ご恩報じについては、よく分かっている方も多いと思うが、あえてもう一度お考えいただきたい。私たちは毎日、親神様のご守護をいただいて生かされている。瞬時の間断なくご守護いただいているから、それに対するご恩報じも瞬時も欠かせない。ただそんなことはできないので、せめて日々意識する。神様のご恩にいつも意識して接していれば、ご守護にも敏感になり、喜び上手になれる。それが神様に大きくお受け取りくださる種になっていく。
次に、おたすけの実践について。年祭活動の時は、おたすけの敷居を少し下げて、とにかく人のたすかりを願って、できることをやろうという声かけだった。それは、成人してからと言っていたら間に合わない旬だったからだ。
今はそうではない。次の敷居を越えられるだけの体力をつける。つまり成人を目指していかなければならない。そう思うと、おたすけも今できる範囲ではなくて、もう少し進んで、たすけの実をぜひお見せいただきたい。そういう実践を積み重ねていくことが大事だ。
たすけていただく上で大切な教理の一つに「いんねん」がある。ところが最近、いんねんを説くのが雑になってきていないか。「あなたはいんねんが悪いからこうなった」とか。きちんと説く必要がある。大事なのは、相手があることを忘れないこと。その人の一生を左右しかねないことだから丁寧に、そして分からなかったら一緒に考えよう、ただいんねんは大事なんだよ、と。そこで結論を急ぐと乱暴になってしまう。
おつくしについても、神様に通じるようなおつくしをしていただくには、どういう言い方をしなければならないか。説く側にしたら非常に悩ましいけれども、たすかっていただこうと思うなら、やはり乗り越えていかなければならない。
もう一つは人材育成について。まずは40代から60代の働き盛りの年代が、若い人たちのお手本になれるように成人を志していかなければならない。
それとともに、若い人の中心になるべくして生まれている教会長のお子さん、お孫さんを信仰につなぐ。何も皆、道専務になれということではない。自分の生まれた教会でなくてもいいから、お道につながる。そして教会の力になってもらいたい。今は昔と違って皆、教会から離れて生活するようになり、結婚や仕事で遠くへ離れていく場合も多い。しかしありがたいことに、どこに行ってもだいたい近くに天理教の教会がある。まずは神様のところに足を運んでいただきたい。
今は後継者講習会がおぢばで開催されている。これも大いに活用していただきたい。受講した人たちのほとんどが「行って良かった」と言ってくださっている。まだ講習会のことを知らない若い人がたくさんいる。行く行かないは次の話。 まずは声をかけてもらいたい。それが私たち40を超えたおっちゃん、おばちゃんの御用だと思う。
最後に、一手一つについて。今の教勢を考えれば、やはり行事も取捨選択していかなければならない。教区・支部には都心部もあれば山間部もあり、ようぼくや教会の数も皆違う。一律にはいかない。それぞれ話し合い、決めた以上はそこに心を合わせることが大事だ。ただ活動するのに力を合わせようではなく、お互いがやっていることを知り、認め合って、しっかり連携しながら一手一つを進めていただきたい。
そういう意味で私は「オール天理」ということを申している。力が分散してはもったいない。取り組み方、力の合わせ方、そして順序を今一度踏まえた上で、よく皆さん方で話し合い、ねり合っていただいて、これからの道を少しでも前向きに踏み出せるように、そして次の人たちにちゃんと渡してあげられるように、勇んでおつとめいただきたい。