甚大な被害をもたらした西日本豪雨災害に際し、本部災害救援ひのきしん隊・第1次隊として8月8日から11日までの4日間、福岡教区隊総勢29名の隊員と作業に当たりました。
現場は広島港からフェリーで約20分の似島(にのしま)。ここは広島に原爆が落とされた際、人々が熱さから逃れるために海に入り、海流により多くの死体が流れ着いた島。また野戦病院として1万人を超える人が運び込まれたそうですが、そのほとんどが手遅れだったと聞きました。そうした歴史を持つ島での災害救援活動なので、普段よりも気を引き締めて入りました。
目の当たりにした光景は、山の土砂崩れにより4、5軒の家屋が押しつぶされ、土砂で埋まり、まるで戦地のようでした。
重機も入らない現場は、そのほとんどが手作業によるマンパワー。土砂に埋まった流木や家屋の木材に瓦、不燃物などの仕分け。生活水路も土砂から掘り起こすなどの作業に当たりました。
「一れつきょうだい」の自覚で任務に就きましたが、大きなケガなく帰らせていただき、ありがとうございました。(報告・池田信人)
◆山口教区隊より聞いた話◆
福岡教区隊の後に、山口教区隊として入りました。現場に入ったところ、住民の皆さんが災救隊に対して非常に信頼してくださり、時間ごとに飲み物をご持参くださるなど、すべてにおいて協力的でした。第1次として入った福岡教区の頑張りのおかげで、後々に入った我々も喜ばせていただきました。