「黒門」について

天理教教会本部の冠木門である南門は、多くの天理教信者に「黒門」と呼ばれ親しまれている。

その「黒門」の名称が、ここ福岡の地にもある。

かつて、福岡城(黒田長政公築城)の本丸西側にあった表門は「黒門」と呼ばれていた。

福岡城の外堀が、中国浙江省杭州市にある名所・西湖を模した「大濠公園」として大正15年から整備され、公園から博多湾へ注ぐ川は「黒門川」と呼ばれた。また、昭和2年には「東亜勧業博覧会」が大濠公園を会場に開催された。

以後、市民の憩いの場となった大濠公園。そこではサイクリングやジョギングをする人の姿が絶え間なく、毎年8月1日には「西日本大濠花火大会」が盛大に催されている。

天理教福岡教務支庁舎は、その大濠公園の間近に位置し、建替え以前の庁舎には本部の黒門を思わせる門があった。

庁舎前の西鉄バスのバス停は「黒門」と名づけられている。

この歴史的・地理的背景から、福岡教区ホームページタイトルを「黒門」とした。